2024/01/04 (更新日:2024/04/14)

[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本|川原 慎也

書評, 良書

  • こんなにシンプルな本からここまで学べるとは思わなかった。

>>【Amazon】[ポイント図解]PDCAが面白いほどできる本 著 川原 慎也

顧客からこのような相談を受けました。

「創業から経営はうまくいっているんですけど、なんでうまくいってるかわからないんですよね。」「どうしたら、うまくいった原因や今後の対策がわかるようになりますか?」

解決策は、PDCAの評価と改善がわからなくて、困っていると判断しました。そこで、PDCAを学びなおすためにいくつかの本を購入し、読んでみました。その中で「PDCAが面白いほどできる本」は、図解もありわかりやすいだけでなく、PDCAができない言い訳をしっかり書いて、回答してくれていることです。

その的確さといったら、針の穴を通すほどで船井総研の上席コンサルタントという名の通り、PDCAの熟達者であることがわかります。

PDCAとは

マーケティング活動を行うときにPDCAの順番で実行されます。

  • P:計画(Plan)
    D:実行(Do)
    C:評価(Check)
    A:改善(Action)

「私は、PDCAができている!」「CAの評価と改善ができてない」「Pの計画を作らないで経営している」など、人によって実行方法が様々です。著者は、的確に回答してます。

PDCAの落とし穴

PDCAを学んで書籍のお力も借りながら、言い訳や意見に対する回答を記載します。

「計画と実行はできているけど、評価と改善ができていない」
→「そもそも計画ができていないので、評価と改善が行動ベースになっていない」

「計画はできている。毎年、ほとんど変わらない」
→「それは計画ではなく、昨年と同じ業績予測をしているため行動が変わらない」

「目標は、来年も同じぐらいの売上を立てます!」
→「同じ結果なら行動も同じで済むので実行は変わらず、評価も改善もないことがあたりまえ」

このような回答だけでもPDCAの見方が変わりませんか?

PDCAを学んで3つの気づきをシェアさせていただきます。

気づき①計画で高い目標を持つこと

「売上を2倍にする!」「問い合わせ件数を3倍にする!」といったようなぎりぎり達成できそうな目標を持つことです。目標が変わらないと計画や行動が変わらないからです。

「年商3000万円で来年も年商3000万円を維持する!」という目標を立てたなら、昨年と同じことをしていれば、目標は達成されます。ということは、評価はよし!改善なし!となります。

「年商3000万円で来年は2倍の年商6000万円にする」と決めたなら、今まで行ってきた営業活動を2倍にしたり、営業活動をするための時間を確保するために無駄な業務をなくしたり、業務に優先順位をつけて行動するようになります。

今までの業績を改善するために、高い目標が必要なのです。

気づき②現在の行動と理想に向かう行動の差を埋める

私はマーケティングの書評を今年から始めました。1冊読み、1記事を投稿します。そのために読書で3~4時間と執筆に1~2時間を必要とします。最大6時間の記事作成の時間は、昨年からつづく通常業務に足されるわけです。理想の6時間を追加するために現在の行動の見直しをしたのです。それによって、午後3時頃には執筆ができるようになってます。

気づき①行動KPI・結果KPI

KPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標)とは、目標に対する成果を確認する指標です。達成するための数値を決めて、それを実現するためにKPIという目標として利用されます。

たとえば、マーケティングの書評記事を毎日更新するなら年間365記事を書きます。それにあたり、1年間で昨年の契約数の2倍を目標としたとします。すると、このような行動KPIと結果KPIができます。

・行動KPI:365記事を書くこと
・結果KPI:契約数を昨年の2倍

行動KPIは、コントロールができます。さぼれば減りますし、頑張れば、365記事書くことも、それ以上書くこともできます。結果KPIは、コントロールできません。1年間で365記事を書いたとして、契約件数が2倍になることもあれば、全く増えないこともあれば、3倍以上になることもあります。

我々がコントロールできる行動KPIに鍵があるのです。PDCAの評価や改善は、行動KPIに向けて行っていきます。

最後に

表紙から簡単に学べるけど、内容の薄い本だと思ってました。たとえば、「面白いほどわかる」「簡単にできる」「初心者でもすぐわかる」といった本のほとんどは、本文に読まなくてもわかるようなあたりまえのことしか書かれていないケースが多いです。見出しタイトルにノウハウが書いており、そこだけ読めば問題ないような本です。

しかし「PDCAが面白いほどできる本」は、本文の解説では読者が知りたいことの的を得ており、質問や意見を先回りして書かれているところを見たとき、著者の経験数の桁が違うことがわかりました。

素晴らしい本であったため、川原 慎也さんのベストセラー本である「これだけ!PDCA」も購入しました。

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