2024/01/03 (更新日:2024/10/09)
調べる技術:国会図書館秘伝|小林 昌樹
- 高いレベルで調べる技術が身につきますが、上級者向けの本です。
>>調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 著 小林 昌樹
「2030 未来のビジネススキル19(著:友村晋)」を読み、一次情報の大切さを知ったため、Google検索や本による勉強以外にも、論文や専門的な情報収集方法を知ろうと「調べる技術」を購入しました。
重要なことを先に伝えておきます。
私の感想は、司書入門書であって一般人には超上級者向けな本です。「調べる技術」の表紙を見ると、一般人でも論文や司書が行うような一次情報の調べ方をマスターできそうですが、そうではありません。
今回は、読者のリスクのために残念な点からお伝えします。
残念な点①文章がわかりづらい
一般人の我々にとって、Google検索が主流です。本で調べ物をしていればすごいと言われ中級者な扱いです。もし、論文や過去の資料から情報を得ていれば、それは上級者です。「調べる技術」は、それらを遥かに超えた内容です。
そのため、かなり専門的なところまで解説されているので、2、3回は読まないと理解できない部分も多いです。
私は、毎日書評で1日1冊を決めているので完読しましたが、もしも、普通に読んでいたとしたら、まえがきで理解できず、挫折しました。読まなければならないので読めたという感じです。1章、2章、3章でも実際の調べ方について出てこないので挫折する可能性は高いです。
残念な点②
文章の途中で読者を和ませようとしているのか、笑いを取ろうとしているのか、著者独自の言葉を使います。それがただでさえ難解で欲しい情報が得られていない段階で著者独自の言葉遣いが読みづらさを上げるので、本音を言うとイライラしました。笑
もし、簡単に理解ができて、ほしい情報が得られて、これらの言葉が入っているとしたら、共感できて、著者のユーモアとして受け入れられたと思います。
以上、2点となります。
読書猿さんが推薦されているということで、パラパラっと見たときに見出しがわかりやすかったので、一次情報を調べるときに何度も開く本として、100選にも入り、定期的に読む本に入ると思って購入しましたが、見送りとなりとても残念に思いました。
今後は、調べ物の時に取り出してみたり、他の調べる方法についての本を探してみます。まとめますと「調べる技術」は、書店平積みされてますが、そのように一般人が簡単に手にできるレベルではないということが感想です。
本は、すごい価値があると思います。
ここまで残念な点を伝えると批判めいてしまうかもしれませんが、それは逆です。本の内容は、すごいと思います。たとえば、「調べる技術」の本をセミナーでやったなら解説に4日はかかるだろうし、教材なら15から30万円しても文句の出ない内容です。
私が言いたかったことは、ただ上級者向けということだけです。
本の内容から
Amazonレビューに「第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ」と「第9講 Googleブックスの本当の使い方」の2章だけで値段分の価値は十分あるとありましたが、その通りです。
Googleブックスがこんなに使えるものとは思っていませんでした。
調べ物初心者で「調べる技術」を購入される方は、第5講と第9講の購読をおすすめします。それ以外は、レベルが上がってからでも良いと思います。
最後に
Amazonレビューの人は、良い評価から悪い評価まで、私が思う意見と同じでした。全体的にまとめると、星5のレビューの人たちと同じ「すごい調べ方の技術」という感じです。
関連記事
新着記事
おすすめ記事
おすすめ記事は現在ありません
オファー記事
おすすめ記事は現在ありません